(阪神・淡路大震災6周年記念事業)
ひょうごボランティア国際年記念フォーラム
第1部 シンポジウム |
主催
| 日付
| 場所
|
内閣府・兵庫県 |
2001/1/20 (土) |
兵庫県公館 |
|
|
あいにくの雨にもかかわらず会場の兵庫県公館には多数の方々が足を運ばれ、阪神淡路大震災から6年目の今年も、
例年にも増して会場は熱気に包まれました。
池田実・内閣府国民生活局長、貝原俊民・兵庫県知事の主催者ご挨拶でスタートし、
その後「成熟社会におけるボランタリーセクターの形成に向けて」と題して、ハンス・H・ミュンクナー氏
(独マールブルク大教授)、山崎正和氏(評論家、劇作家、東亜大学学長)のお二人の基調講演がありました。
ミュンクナー氏からはドイツを中心に欧米でのボランティア活動の歴史や現状が紹介され、
課題としてボランティアが雇用機会を奪う可能性があること、専門化とともにボランティアの管理が重要になっていること
などが紹介されました。中でも人口ピラミッドの構造が変わって「young old」世代、
即ち退職後もいきいきできる世代が増えたことはボランティアの源であり、
生涯学習を通してその活躍が期待されるとのご発言が印象に残りました。
|
|
山崎氏からは、日本におけるボランティア活動の経緯や現状が報告され、課題として、
個人の自発性と社会ニーズのバランス、ボランティアにも効率性が求められること(しかし組織化を進めると義務につながる)、
評価や認証が必要(しかし逆に自発性の商品化につながる可能性もある)、職業の侵害にならないか、などが指摘されました。
後半のパネルディスカッションには基調講演の2氏に加え、ケン・アレン氏(米・ボランティア活動推進国際協議会会長)、
田村正勝氏(早稲田大学社会科学部教授)の2氏が出席され、会場から寄せられた多数の活発なご意見、
ご質問に丁寧に対応されました。
アレン氏からは、今年をボランティア国際年とする提案が日本から出されたことに対して感謝の言葉があり、
また本年12月に東京で若い人を中心としたボランティア会議を開催されることが紹介されました。
最後にパネルディスカッションのコーディネータ野尻武敏氏(財団法人兵庫県長寿社会研究機構理事長)が
本日のディスカッションのまとめとして、ボランティア活動に関する課題として、
|
|
|
|
個人の自由と社会的責任のバランスをどうとるか、ボランティアの職業化が賃金に与える影響、
ボランティア教育の重要性などがあることを再度確認され、プログラムを終了しました。
私個人としては、欧米でのボランティア活動が高齢者、障害者、被災者支援からスポーツ、文化活動まで
幅広く定着していることを再認識でき、自分の自由意志に基づくボランティア活動にまたチャレンジしてみたいと強く感じました。
私にとっても大変有意義なひとときでした。
|
|